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ドメイン

経営の目的から計画の立て方までお話ししましたが、その前のドメ

イン(事業領域)の決定について触れてませんでした。ドメインに

ついて触れてみたいと思います。

ドメインとは、事業領域のことであり、企業の生存領域といっても

いいかもしれません。ドメインを設定する意義は、

①意思決定を明確にできる
②経営資源を集中できる
③組織を一体化できる

などです。もし、ドメインを設定しなかったらどうなるかというと

おそらく、働く人の意思決定の方向性がバラバラになります。方向

性がバラバラだといろんなことに手を出します。結果として、組織

の一体感が生まれず、経営資源が分散し、効率の悪い経営を行うこ

とになります。このように、ドメインは企業の力を1 点に集中する

ことに役立ちます。

ドメイン設定のポイントは、「誰に」「何を」「どのように」とい

う点を押さえておくことです。まず、「誰に」という領域の広さで

すが、広すぎても狭すぎてもいけません。広すぎると経営資源が分

散してしまうことや、無意味な競争に巻き込まれることになります。

また、狭ずぎると顧客ニーズに適合しにくくなるので注意が必要で

す。「何を」の部分には、物理的定義と機能的定義があります。

物理的定義は「モノ」、機能的定義は「コト」と置き換えて考える

ことができます。例えば、鉄道会社がドメインを「鉄道」と物理的

に定義すると、自動車輸送、航空輸送は対象となりません。「輸送

事業」として物理的に定義するとその制限がなく、最適な輸送方法

を選択できるようになるわけです。鉄道全盛の時代なら、「鉄道」

でも充分ですが、モータリゼーションの発達、航空産業の発達を予

測できていたら、「輸送業」としておくことが望ましいことになり

ます。一般的には、ドメインの設定を「物理的定義」で行うと、技

術革新や法制度の改正などの外部環境によって、その「モノ」のニ

ーズが低下したり消滅した場合に対応できません。顧客の立場に立

った「コト」に焦点を当てて、ドメインの設定を「機能的定義」で

行う方が好ましいと思われます。




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橋本隆一

Author:橋本隆一
企業の成長をお手伝いしながら、自分自身も成長できることを願っています。虚心坦懐、素直に受け入れ学ぶ姿勢を持って、思うところを綴っていきたいと思います。

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